福祉とまちづくりの建設職人

労働対策部

建設現場では多くの労働災害が発生しているのが現状です。高所での作業が多いことから、特に墜落・転落事故が多く、建設業での死亡災害の約4 割?5割を占めています。木造住宅などの低層建築現場では、その比率は更に高くなっています。また、電動工具使用時の災害なども多く発生しています。

負傷・傷害以外では、アスベスト(石綿)関連疾病、粉じんによる「じん肺」、有機溶剤中毒、電動工具による振動病、難聴など、建設作業に関連した職業病も多く発生しています。

組合では、労働災害・職業病の防止に向けた取り組みを進めると共に、不幸にも労災事故が発生した場合には、国の労災保険を適用させることで、組合員・家 族に対する補償を実現させています。また、建設職人自らの力で現場を改善していくことを目指して、建設現場でのトレーニングを重ねています。

労災事故の防止に向けて

建設業は3K(危険・きつい・きたない)職場と言われることがありますが、私たちは3A(安全・安心・明るい)職場とすることを目指して活動して います。安全な足場の設置、ヘルメット・安全帯の着用、夏場の熱中症予防、粉じんから身を守る防じんマスクの使用徹底などを重点的に呼びかけると共に、現 場パトロールなどにも取り組んでいます。

さらに、各種の講習会を開催し、組合員の安全衛生意識の向上に努めています。厚生労働省東京労働局が推進する低層建築作業従事者向け「現場作業者教育」の受講促進に取り組み、現時点で1万人近くの組合員が受講しています。

また、組合員自らが参加する「現場改善運動」を推進しています。国際的に取り入れられつつある労働者参加型改善活動の最新理論に基づき、従来の「法律準 拠型」とは異なる「当事者参加型」の安全衛生活動を取り入れています。建設現場訪問とチェックリスト実習、グループ討議などを通じて、危険有害度評価(リ スクアセスメント)を行いながら、良好な事例を各建設現場に普及させ、自らが働く現場を安全・衛生・環境など全ての分野で改善していくことを目指していま す。

じん肺・アスベスト疾患など職業病対策

近年、アスベストによる「中皮腫」「肺がん」などの重篤な健康被害が社会的問題となっています。今まで日本に輸入されたアスベストの実に9割以上 が建材として使われています。建設基準法に基づく耐火性能維持のために、建設職人は危険性を知らされずにアスベスト建材を使わされてきました。今後、潜伏 期間を経て、建設職人の中から多くの被災者が発生することが懸念されています。

また、アスベスト以外でも、木材などの粉じんによる「じん肺」も発生しています。専門医は「建設業従事者の肺がんは、その8割が職業病である」と指摘しています。

しかし、建設職人は、現場から現場へと移動して仕事をする関係から、健康診断を受診する割合が極めて少ないのが現状です。

組合では、定期的に集団検診を主催し、組合員が受診する機会を確保しています。その上で、組合で行なった健康診断時の胸部レントゲン写真を専門医に読影し てもらう取り組みを行なっています。その結果、職業病だと分かった場合には、補償が充実している労災保険の適用がなされるように支援を行ない、今までに多 くの労災認定を勝ち取っています。

また、建設国民健康保険組合によるレセプト(診療報酬明細)点検の取り組みにより、職業病とは気付かずに一般の病院で治療を受けている組合員に対しても専門医への受診を呼びかけるなど、職業病の早期発見・患者掘り起こしを進めています。

さらに、組合では、今後のアスベスト・粉じん曝露の防止を徹底するために、衛生教育にも積極的に取り組んでいます。
石綿障害予防規則に基づくアスベスト特別教育は、2005年以降、都内1万人以上の組合員が受講しています。

TEL 03-3200-7911

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